社会人になってお金を貯めたら、どうしても購入したいものがあった。それは車だ。ミニクーパーに小学生のときから憧れていて、どうしても自分のものにしたかったのだ。その夢がついに叶えられることになった。中古だけど、だからこそ私の理想通り、いい感じに古びている。真新しいミニクーパーなんて、新品のスニーカーと同じでこっぱずかしくなってしまう。でもそれって私だけだろうか。
届いた車はもちろんだけど、私はそのカギの可愛さに悶絶してしまった。お馴染みミニのロゴが入っている。私のオヤジが載っているトヨタのカギとは大違いだ。なんて可愛いんだろう。私はしばらくそのカギから目が離せなかった。そして、このカギに合うキーホルダーをどうしても見つけたいと思った。
やっぱりミニだし、車体の色が緑だから、キーホルダーも小ぶりで緑色のものがいい。ネットで探してみたけれど、小ぶりのキーホルダーはたくさんあっても緑色となるとなかなか気に入ったものが見つからない。だけど私は執念で探した。そしてとうとう見つけたのだ。しかもネットでもブランドショップでもなく、何と近所にある個人のリサイクルショップで！そのキーホルダーは、まるで私に見つけられるのを待っているかのように、そこにちんまりと鎮座していた。一目ぼれした私は即決で購入した。値段がたったの3000円というのもラッキーだった。
それからは毎週末になると愛車でドライブするのが私のストレス解消法だ。ときどき友達を乗せることもあるけれど、今のとこ私の愛車に男っ気はない。だけど彼氏なんかいらないと思えるくらい、私は愛車に夢中なのだ。